「kqtrain.net」ロゴ車両解説【1000形】
(最終更新日
1000形・デハ1072号
製造年 昭和33年〜昭和53年
製造両数 356両
編成 MMMMMMMM(8両編成)、MMMMMM(6両編成)、MMMM(4両編成)、MM(2両編成)
製造会社 東急車輌・川崎重工
定員 140人
性能 最高速度:120km/h 加速度:3.5km/h/s 減速度:4.0km/h/s(常用)
解説  都営地下鉄1号線(現浅草線)、京成線との乗り入れ用として1958(昭和33)年に試作車両「800形」として第1陣がデビュー  (後に標準化改造の上1000形に編入、1095〜1098に改番された)し、1959(昭和34)年より量産型が登場した。
 まず最初に1001〜1048(1次型)が登場、4両編成で正面スタイルは湘南タイプの非貫通で登場、1049〜1068(2次型)からは都営1号線乗 入規格(A〜A基準)により貫通扉が装備され、非貫通で登場した1次型も順次貫通型へ改造された。1071〜1078・1101〜1130(3次型)から パンタグラフの位置などの機器配置の見直しを行い、編成替えが容易となるようにした。
 1964(昭和39)年からの増備である1131〜1196・1201〜1242(4次型)からは正面に種別・方向幕が装備され、既存の車輌も同様に改 造された。1967(昭和42)年の1237〜1242以降一時的に製造を中断し700形の増備に移行したが、1971(昭和46)年から集中冷房装置・ 空気バネ・電動機絶縁強化と製造所による仕様の共通化を図った1079〜1080・1243〜1380(5次型)が登場、1341以降の車両から側面にも 方向幕が装備された。最終増備編成は800形と2ヶ月しか違わない1978(昭和53)年10月に登場した1243〜1250である(番号通りではないの で注意が必要)。
 1976(昭和51)年より冷房改造が行われ、1049〜1052の編成を除き分散冷房装置により冷房化された。
 1987(昭和62)年より5次型の車体更新工事が始まり、更新済車両は黒地に白抜き文字の方向幕が装備された。
 1997(平成9)年8月には6両固定編成に初めて梅屋敷対応の自動戸閉切放装置装備車が登場、その後1999(平成11)年7月ダイヤ改正 から6連に組成変更および自動戸閉切放装置装備車が増え、普通車の運用が増大したほか、2000(平成12)年3月から大師線での運行が開始され、 京急全線で活躍する様になった。
 「京急の顔」として長年活躍してきたが、本線での列車最高速度の120km/h化や日中の増結運用開始に伴い、日中の優等列車運用からは 撤退、後継の「新1000形」製造に伴い8両固定編成の解消、1986(昭和61)年より始まった廃車などで徐々に数を減らし、普通列車運用 のみとなり、2010(平成22)年6月27日にさよなら運転を行い、28日に完全引退した。
 廃車された車両の一部は高松琴平電鉄に譲渡されて第二の人生を歩んでいる。
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