「kqtrain.net」ロゴ車両解説【800形】
(最終更新日
800形・デハ819-1号
製造年 昭和53年〜昭和61年
製造両数 132両
編成 MMMMMM
製造会社 東急車輌・川崎重工
定員 140人
性能 最高速度:100km/h 加速度:3.5km/h/s 減速度:4.0km/h/s(常用)
解説  京急の創立80周年に製造された普通列車用車両として1978(昭和53)年に登場、1979(昭和54)年には京急の車両としては初の「鉄道友の会ローレル賞」を受賞した。
 普通列車を高加速・高減速・多扉の車両に置き換えてスピードアップ及び停車時間を短縮することで、ラッシュ時間帯の優等列車の速度向上を実現する目的から片開き4扉とし、都営地下鉄への乗り入れは行わないことから前面非常用貫通扉非設置となり、その特徴的な正面デザインから「ダルマ」のニックネームがついている。車体番号の表記方法は「801-1」と京急としては初のハイフン付のものとされた。従来の赤に窓下の白帯の塗り分けから、側面の窓周りを広幅に白く塗る塗り分けに変更されたが、2000形の登場後、窓周り白塗装は「優等列車塗装」とされ、800形は1982(昭和57)年より一般の白帯塗装へ変更された。
 また、省エネルギーの観点から、界磁チョッパ制御、電力回生ブレーキを採用、1台の主制御器により12個の電動機を制御する全電動車の3両固定編成とされ、回生ブレーキ使用中のパンタグラフ離線による回生ブレーキ失効対策のため中間車にパンタグラフ2個が搭載された。
 初期に製造された車両(801〜812)は側面窓は運転台後部、連結面をバランサ付1枚下降窓とした以外固定窓、強制換気方式で登場したが、その後の車両(813〜825)は戸袋窓部以外をバランサ付1枚下降窓に変更された。その後、6両編成普通列車の品川駅乗り入れに伴い、6両固定編成にするための中間車が作られ、これに伴って4両停車駅用の自動扉閉切放装置が装備された。
 最後まで3両固定編成で残っていた801〜810の10本については、奇数編成の品川寄りと偶数編成の浦賀寄りの運転台を撤去し、座席と窓を増設の上、3両編成2本を組み合わせて6両固定編成とする更新工事を行った。
 2009(平成21)年現在、1000形や1500形の6両編成とともに本線系統で普通列車を中心に運用されているほか、朝・夕・夜には京急川崎から快特や特急となり羽田空港へ乗り入れ、羽田空港から快特として京急川崎まで運行されたり、特急として金沢文庫まで運用されるダイヤに充当されることもある。
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