2008年10月22日(水)
JR東日本、現役最古参の電気機関車「EF55」引退へ [ニュース(JR)]
冬の増発列車のお知らせ [PDF/110KB]|JR東日本
おすすめ列車|JR東日本高崎支社
現役のJRの電気機関車では最古参である「EF55形電気機関車」が2009年1月のさよなら運転を最後に引退することとなりました。
EF55形電気機関車は1936年(昭和11年)に製造されました。
製造された当時は流線形ブームだったこともあって片側の運転台を流線形として、特急列車のスピードアップを図ろうとしていましたが、最高速度95km/h程度では流線形の効果が出ないことや、終端駅では電気機関車であるにも関わらず転車台により方向転換をしなければならない、空気抵抗を減らす目的でスカートを取り付けたことで保守に手間がかかることなどにより、わずか3両で製造が打ち切られました。
戦後は3両とも高崎線で使用されていましたが、使い勝手の悪さから1964年(昭和39年)までに廃車となり、EF55 1号機が東京都国分寺市にあった中央鉄道学園で教材用として解体されずに保存され、1号機は1978年(昭和53年)に準鉄道記念物へ指定されました。
長らく中央鉄道学園に静態保存されていましたが、1978年に同学園が閉鎖されると高崎市の高崎第二機関区(当時)に移され、そのまま野外に留置されていましたが、国鉄民営化前のリバイバルブームで独特の形が注目を集めて、1986年に再び走行できるように整備されて、復活を果たしました。
その独特の形状から「ムーミン」の愛称で親しまれ、イベントで臨時列車を牽引するなどして活躍してきましたが、最近になって故障が発見された後は運転されていませんでした。
保守のための交換部品の入手が困難になったことや、旧式の機関車を整備できる人材も少なくなったことから、今回正式に引退することとなりました。準鉄道記念物に指定されていることから、引退後は静態保存される予定とのことです。
引退列車の運転時期などの詳細については、上記ニュースリリースをご覧ください。
JR東日本:「ムーミン」来年引退 高崎支社、12月にさよなら運行 /群馬 - 毎日jp(毎日新聞)
◇現役最古の電気機関車
現役のJRの電気機関車では最も古い「EF55」が来年2月、引退することになった。その独特の形状から「ムーミン」の愛称で鉄道ファンに人気がある。12月から「さよなら列車」計10本が運転される。
JR東日本高崎支社が保有していた同型の1号機で、1936(昭和11)年3月に製造された。当時流行だった流線型を採用、東海道線で特急「つばめ」や「富士」をけん引していた。旅客列車用の運転席が一方しかなく、終着駅で転車台を使って方向転換をしなければならないことなどから3両しか造られなかった。
戦後は3両とも高崎線で使用されたが、64年までに廃車となり1号機は東京都国分寺市にあった中央鉄道学園で教材用に保存された。78年に同学園が閉鎖されると高崎市の高崎第二機関区(当時)に移され、国鉄民営化前のリバイバルブームで独特の形が注目を集めて、86年に再び走行できるように整備された。
主に県内でイベント臨時列車などに使われてきたが、昨年9月に故障が発見された後は運転されていない。交換の部品の入手が困難になったことや、旧式の機関車を整備できる人材も少なくなったことから、引退させることにしたという。準鉄道記念物に指定されていることから、引退後は静態保存の道を検討している。
「さよなら列車」は高崎、上越、信越線で、快速列車として運行される。全席指定。問い合わせは高崎支社(027・320・7111)へ。
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◇さよなら列車の運行予定◇
12月 6日=電気機関車「EF64」と重連
上野( 8:00)−高崎( 9:58)−水上(12:00)
水上(15:20)−高崎(17:34)−上野(19:19)
13、14日 高崎( 9:58)−水上(12:00)
水上(15:20)−高崎(17:16)
1月10〜12日 高崎(10:36)−横川(11:18)
17日 上野( 8:00)−高崎( 9:58)−横川(10:36)
※カッコ内は発車時刻
Posted by kqtrain at 22時46分 トラックバック ( 0 ) ツイート
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